この間おかげさまで42歳の誕生日を迎えました。
今でも
元気に道場の子たちと稽古場を走り回っています。
40歳以上の皆さん
40歳を超えたあたりから体の変化を感じませんか。
30代、ほんの１・2年前には上がっていたはずの脚が
あれ？ 上がりにくくなってきた？
少し重いかな・・・
多分気のせいだと思いながら、
稽古を続けているうちに
どうもホントに上がらなくなってきたように思う。
ほんの数年前の３０代の頃には
道場の小さい子たちとランニングや
サーキットトレーニングをしていても
基本や形や組手の稽古も
余裕でこなしていて、
稽古を引っ張る立場だったのに
今は逆に引っ張られて、
励まされる立場になっている
なんてことはありませんか？
小学生や中高生のように有り余る体力や持久力、
トレーニングすればするほど付いた筋肉と
体力にまかせて稽古していたときとは違う感覚
なんだか肉体の衰えを感じてしまうこの頃・・・
稽古を積むほどに達人に近づいていく
はずだったのに
最近は理想の空手とは
なんだか違うような気がする
そんな感覚はありませんか？
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僕は、小中学校では体育の成績が
５段階評価の下から2番目の「2」でした。
つまり運動ができなかったのです。
そんな自分が高校では、空手の形（かた）で
全国大会で2回優勝。
日本代表に選ばれて国際大会にも出るようになり
空手のアジアジュニア大会では、
なんと優勝できました。
普通に考えたら、驚いてしまいますよね。
あり得ないことです。
体育が「2」だったのに・・・。
高校時代は2年生の10月の新人大会まで
大会のレギュラーにも
補欠選手にも選ばれませんでした。
自分の後から空手を始めたはずの
後輩たちにも負けてばかりでした。
そんな自分がなぜ
高校の全国大会で2回も優勝し
日本代表にも選ばれ
ジュニアのアジア大会で優勝できたのか・・・。
負けて負けて負け続けた高校時代、
他の人と同じことをしていたら
おそらく一度も勝てないだろうと考えました。
勝ちたかった。
ただ勝つだけではなく全国大会へ行きたい。
できれば頂点に立ちたいと考えました。
筋肉や持久力を「超えた技」を求めて
稽古の仕方を考えました。
そして やってみました。
その結果、高校だけでなく
大学では空手の全日本大会で
１年生2年生では準優勝2回
3年生で優勝
4年生も優勝できました。2連覇です。
そして続く「世界大会でも優勝」して
世界チャンピオンになることができました。
体育「2」の少年が
世界・アジア・日本の３冠を
樹立することができました。
その時の試合場の観客席に来てくれた
両親の喜んでいる顔が
ずっと忘れられません。
その時の感動が
今でも僕自身を突き動かしています。
できなかった技ができた時の嬉しさ
できなかった動きができた時の喜び
叶えられそうもない結果が叶った時の感動は
なかなか味わえるものではありません。
僕の感じた感動を
一人でも多くの人に感じて欲しい。
そう思って、自分で空手道場を始めました。
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筋肉やいわゆるスポーツの
「動きを超えた動き」を
求め続けてきたおかげで
40歳を超えた今でも
選手として現役でいられます。
逆に40代を迎えたあたりから
動きにキレと厚みと深さが増したように感じます。
50代になるとさらに深まるような気がして
今からそれが楽しみな 不思議な感覚を覚えます。
いろんな人から
「あなたの動きは不思議だ」
「真似ができない」
とよく言われます。
でも不思議ではないんです。
誰でもできる動きのはずです。
「あること」を意識すれば・・・。
現に体育「2」の僕ができて
世界チャンピオンになれたのですから。
思ったように身体を運転する技術、
自分自身が求めている力と動きを
身に付けられる「技術」を
皆さんにお伝えしたいと思います。
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